2017年11月10日金曜日

リロール工場紹介

リロール工場紹介
今回は当社のリロール工場をご紹介します。


(脱脂ラインの蒸気)

当社の歴史です。
要するに昔からあるってことです。
当社は、明治32年に明道ヤスリ製作所として新潟県燕市で創業しました。
江戸時代から当地は、鎚起銅器にキセルと鑢の製造が盛んで、鑢は特に越後鑢と呼称されていました。
昭和17年に明道特殊鋼鑢製作所となり、戦前戦中は、旧海軍に鑢を卸しておりました。
戦後、鑢の製造を中止して、ステンレス鋼の製造を始め戦後復興に努めました。
昭和32年に薄板の圧延を開始、高度経済成長とともに発展の始まった燕の洋食器メーカーに材料を供給してきました。
以来、半世紀以上に渡ってステンレスを製造販売してきました。

オイルショック、プラザ合意と洋食器の海外移転に 合わせて、ステンレスの生産も時代と共に変化してきました。
現在では、洋食器材の圧延から自動車用部品や医療分野のパイプ材向けの極薄精密材を生産しています。
洋食器の材料がメインだったころは、2ミリや2.5ミリだった板厚も、0.01ミリよりも薄いものも作成するようになりました。

詳しくは当社HPをご覧ください。
当社の長所とかメリットとかです。
小ロット、短納期、カスタマーサービスとかよく聞くそういうのですね。

1.小ロット

この言葉を使わないメーカー、流通はおりませんが、当社のロットは本当に小ロットです。
高炉電炉のステンレスメーカーでは、エントリーサイズは、ハーフコイル約6トン程度が最小サイズですが、当社では約2トンもしくは、それ以下の量でのエントリーを実現しております。
多品種小ロット生産の今日、お客様のちょうどいい量で作らせていただいています。


2.短納期
当社はリロールメーカーですから、高炉電炉よりは早いです。
高炉電炉のメーカーは、約2カ月から3カ月程度かかるのに対して、当社は、一カ月程度の生産を実現しています。至急特急の件となれば、コストはかかりますが、二週間で作成した例もあります。
独立系リローラーメーカーということから、メーカー系列流通とは違い、国内全てのステンレスメーカーと海外メーカーの材料を豊富に取り扱うことで安定的な供給を実現しています。


3.高精度

小回りの利くリロールメーカーの存在意義の一つに、高炉電炉メーカーでは採算が合わなくてやらないものをするということがあります。
その一つが高精度な板厚の当社独自仕様があります。

詳しくは当社HPをご覧ください。


4.コイルセンター

コイルセンターとリロール圧延メーカーが一緒になっているステンレスリローラーは、全国で当社だけです。
大抵のリローラーは子会社としてコイルセンターを持っていますが、それでは実現できないレベルでサービスを提供しています。
圧延メーカーの品質技術部の者が、営業と一緒にお客様に訪問することで、よりお客様に寄り添った提案を行っています。
会社が一緒であるため、子会社でコイルセンターをもっているよりも、よりスピーディにタイムリーに、また責任を明確にすることができます。



燕返しという言葉があります。
昭和の時代、洋食器の一大生産地だった燕には、ステンレスの流通も数多くありました。
平成に入り、洋食器の海外生産化とともに、燕の流通は県外に販路を求めました。
高炉電炉メーカーからは、燕の流通に納めているのに、その材料は、燕の外に販売されていく。
それを燕返しといいます。

時代が移り変わっても、環境に合わせて逞しく生き残っていった様を表した言葉だと思います。
またそれは、創意工夫を重ね努力の元に、お客様のニーズを満たすことで、燕から全国へ展開できたことを意味すると思います。


詳しくはお問い合わせでご確認ください。


これからもお客様の繁栄を心から願い、実現するために私たちはステンレスを作り続けます。
(圧延ライン1) 

 (圧延ライン2)
 (BAライン1)
(BAライン2) 


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